牧之瀬雅明・禅語と季節のブログ

季節の花々と人生を重ねて

2021年10月のブログ記事

  • 「金風吹玉管」は「秋風が玉の笛を吹き鳴らす」との意味

    今日の禅語は「金風吹玉管」(きんぷうぎょくかんをふく) 「金風」は秋風のこと。 「玉管」は玉でつくった笛のこと。 意味は「秋風が清らかに玉の笛を奏でているよう。 味わいのある美しい音色で秋の気配を感じます。 しかし、いったい誰がこの曲の素晴らしさを 聞きわけてくれるのでしょうか。 その本質を理解で... 続きをみる

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  • 一休さんと禅語「教外別伝不立文字」

    「教外別伝」は、釈迦の言葉による教えのほかに、心から心へと直接に伝えられ得るもののことを言い、「不立文字」とは、真理は概念で規定し得るものではない、という意味です。 ともに禅宗の核心をつく言葉です。  一休宗純(いっきゅうそうじゅん)は、室町時代の初めから半ばにかけての禅僧です。江戸時代に、子ども... 続きをみる

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  • 弱肉強食の逆 禅語「小魚呑大魚」を考える

    本日の禅語「小魚呑大魚」(しょうぎょ たいぎょをのむ) サッカーで言うところの「ジャイアントキリング」の意味でしょうか? 普通の世界では、逆ですね。「大魚呑小魚」となるのが普通でしょう。 辞書にも「小魚は大魚の餌となる」ことから、弱者は強者の犠牲になることが世の中の常道であるという事、つまり弱肉強... 続きをみる

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