牧之瀬雅明・禅語と季節のブログ

季節の花々と人生を重ねて

福岡市のブログ記事

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  • 一休さんと禅語「教外別伝不立文字」

    「教外別伝」は、釈迦の言葉による教えのほかに、心から心へと直接に伝えられ得るもののことを言い、「不立文字」とは、真理は概念で規定し得るものではない、という意味です。 ともに禅宗の核心をつく言葉です。  一休宗純(いっきゅうそうじゅん)は、室町時代の初めから半ばにかけての禅僧です。江戸時代に、子ども... 続きをみる

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  • 弱肉強食の逆 禅語「小魚呑大魚」を考える

    本日の禅語「小魚呑大魚」(しょうぎょ たいぎょをのむ) サッカーで言うところの「ジャイアントキリング」の意味でしょうか? 普通の世界では、逆ですね。「大魚呑小魚」となるのが普通でしょう。 辞書にも「小魚は大魚の餌となる」ことから、弱者は強者の犠牲になることが世の中の常道であるという事、つまり弱肉強... 続きをみる

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  • 8月6日 今日の禅語は「全機現」です。

    人はあらゆるものとの出会いを通して、豊かに、幸せになる生き物です。 出会いとは、美しい景色であったり、感動するスポーツのシーンであったり、時には美味しいものをいただいた時。さらには、本を通して新しい知識に出会った時も幸せになります。古来、日本人はそんな出会を「縁」と表現して来ました。縁に出会うこと... 続きをみる

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  •  「一言芳恩」に励まされて・・・

    梅雨入りを控え、不安定な空模様の続きますが、紫陽花が色鮮やかに咲き競い出しました。ワクチンの接種が始まったとはいえ、新型コロナウイルスの話題で鬱々と心も晴れぬ日々かと存じますが、どうか、梅雨晴れの青空を期待され、日々の生活におつとめくださいますようお願いいたします。  人生には「順風」の時もあれば... 続きをみる

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  • 「妄想が人を食い殺す」江戸時代の禅師の言葉です

    江戸時代の高僧、白隠禅師のもとに、ある時、若い侍が訪れ「地獄と極楽はどこにある」と尋ねます。禅師は「武士のくせに、そんなこともわからぬか」と強く罵倒します。 屈辱に耐えかねた侍は鯉口を切り、やにわに切りかかろうとした瞬間、禅師は「それが地獄じゃ」と言います。正気に戻った侍が刀を納め平伏すると禅師は... 続きをみる

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  • 立夏を迎え、「青山緑水」を願う日々

    立夏、いよいよ夏季到来です。  暦の上で夏の始まりを迎えました。この日から立秋(2021年は8月7日)の前日までが夏季になります。 ついこの間、4月に入り、新たな年度を感じたと思ったら、もう夏が来たのですね。4月は「雨降って百穀を潤す」ことから、二十四節気の暦で「穀雨」とも呼ばれる季節です。 春の... 続きをみる

  • 11月の花の紹介  サザンカ

    サザンカ  「困難に打ち克つ」。見た目そっくりなツバキとは表と裏の関係 日本特産の常緑樹で本州西端、九州、四国に自生します。 椿に似ていますが椿はにぎやかな春の花であるのに対してサザンカは晩秋の花です。同じツバキ科でありながら表と裏のような関係です。 サザンカは一つづつ枝の先に花が咲き、紅を帯びた... 続きをみる