牧之瀬雅明・禅語と季節のブログ

季節の花々と人生を重ねて

禅語のブログ記事

禅語(ムラゴンブログ全体)
  • 超難解・禅語「忘牛存人」 自分探しの極意

    超難解・禅語「忘牛存人」 文字面を読めば「牛を忘れる人が存在する」です。 しかし、どういう意味なのでしょうか? 超難解な禅語です。 「十牛図」という中国の宋の時代の禅の入門書があります。 そこに一頭の牛が登場します。 牛は普段はおとなしく、物静かでありながら、 あばれると非常に強く、手がつけられな... 続きをみる

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  • 禅語「一月浮万水」と京王線刺傷ジョーカー男を考える。

    禅語「一月浮万水」(いちげつばんすいにうく)を紹介します。 月は一つしかありませんが、万水=至るところにある水にその姿を映します。 禅語の意味は、仏性はどんな人にも宿っている、という教えです。 禅の世界では、人は誰もが、その心に仏が宿っているという教義を持っています。 月とは仏の心。それは、あらゆ... 続きをみる

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  • 「金風吹玉管」は「秋風が玉の笛を吹き鳴らす」との意味

    今日の禅語は「金風吹玉管」(きんぷうぎょくかんをふく) 「金風」は秋風のこと。 「玉管」は玉でつくった笛のこと。 意味は「秋風が清らかに玉の笛を奏でているよう。 味わいのある美しい音色で秋の気配を感じます。 しかし、いったい誰がこの曲の素晴らしさを 聞きわけてくれるのでしょうか。 その本質を理解で... 続きをみる

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  • 一休さんと禅語「教外別伝不立文字」

    「教外別伝」は、釈迦の言葉による教えのほかに、心から心へと直接に伝えられ得るもののことを言い、「不立文字」とは、真理は概念で規定し得るものではない、という意味です。 ともに禅宗の核心をつく言葉です。  一休宗純(いっきゅうそうじゅん)は、室町時代の初めから半ばにかけての禅僧です。江戸時代に、子ども... 続きをみる

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  • 弱肉強食の逆 禅語「小魚呑大魚」を考える

    本日の禅語「小魚呑大魚」(しょうぎょ たいぎょをのむ) サッカーで言うところの「ジャイアントキリング」の意味でしょうか? 普通の世界では、逆ですね。「大魚呑小魚」となるのが普通でしょう。 辞書にも「小魚は大魚の餌となる」ことから、弱者は強者の犠牲になることが世の中の常道であるという事、つまり弱肉強... 続きをみる

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  • 秋の月「月白風清」とコロナ報道

    月白風清(つきしろくかぜきよし)  9月も下旬となり、柿の実が色付き始め、そのはるか上空を秋の雲がゆっくりと流れます。夜になると眩い月が街を神々しく照らし、天地自然の恵みを感じずにはいられません。凌ぎやすい秋を迎え、心地よい日々が続きます。  旧暦八月十五日(今年は九月二十一日)の月を「中秋の名月... 続きをみる

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  • 「忘却は心を洗う石鹸なり」間違いを犯した人へ、そして正義を振りかざす人へ。

    人はどれだけの間、罪を背負って生きていけるのだろう。 正義をかざす人は「一生をかけて罪を償え」と正論をぶつける。 もちろん、被害者の苦しみを思えば、加害者がなにも思慮せずに、のほほんと生きていくことは許されないと思う。けど、一分、一秒、罪を忘れずに生きることは出来ないし、自分は生涯罪人と考えて生き... 続きをみる

  • 「自分さがし」と 禅語「月知明月秋花知一様春」

    月知明月秋花知一様春 (月は明月の秋を知り、花は一様の春を知る) 「月花無心自不違其時言知作意也」(月花無心なるも自ら其の時を違えず知ると言う作意なり)と注釈のある禅語。 『ときに 麗らけき春 温もりと 生気みなぎる 春とは 如何 ? 咲く花に 問うてみても 花は 芳しく 香り  ただ静かに佇(た... 続きをみる

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  • 8月6日 今日の禅語は「全機現」です。

    人はあらゆるものとの出会いを通して、豊かに、幸せになる生き物です。 出会いとは、美しい景色であったり、感動するスポーツのシーンであったり、時には美味しいものをいただいた時。さらには、本を通して新しい知識に出会った時も幸せになります。古来、日本人はそんな出会を「縁」と表現して来ました。縁に出会うこと... 続きをみる

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  • 本日の禅語  「山中無暦日」

    今日の禅語 山中無暦日 世間を離れ、歳月が経つのも忘れてのんびり暮らすことのたとえ。 [由来] 「唐詩選」に収録された、太たい上じょう隠者という謎の人物の詩の一句。 たま松樹の下に来たり 枕を高くして石頭に眠る 山中暦日無し 寒尽くるも年を知らず  太上隠者、太上とは最高という意で、すばらしい隠者... 続きをみる

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  • 7月、おすすめの禅語

    竹涼風清(たけはすずしくかぜはきよし)出典 『虚堂録』 旅立ちにあたって、道中の息災を願った詩句から用いられた禅語で、笹の葉が起こす清風の爽やかさに相手を思いやる気持ちが表現されたもの。旅立つものや出発するものへの祝福とも言われる言葉。 清寥寥(せいりょうりょう)出典 碧巌録 禅語。心が透き通って... 続きをみる

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