牧之瀬雅明・禅語と季節のブログ

季節の花々と人生を重ねて

牧之瀬雅明のブログ記事

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  • 秋の月「月白風清」とコロナ報道

    月白風清(つきしろくかぜきよし)  9月も下旬となり、柿の実が色付き始め、そのはるか上空を秋の雲がゆっくりと流れます。夜になると眩い月が街を神々しく照らし、天地自然の恵みを感じずにはいられません。凌ぎやすい秋を迎え、心地よい日々が続きます。  旧暦八月十五日(今年は九月二十一日)の月を「中秋の名月... 続きをみる

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  • 「自分さがし」と 禅語「月知明月秋花知一様春」

    月知明月秋花知一様春 (月は明月の秋を知り、花は一様の春を知る) 「月花無心自不違其時言知作意也」(月花無心なるも自ら其の時を違えず知ると言う作意なり)と注釈のある禅語。 『ときに 麗らけき春 温もりと 生気みなぎる 春とは 如何 ? 咲く花に 問うてみても 花は 芳しく 香り  ただ静かに佇(た... 続きをみる

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  • 8月6日 今日の禅語は「全機現」です。

    人はあらゆるものとの出会いを通して、豊かに、幸せになる生き物です。 出会いとは、美しい景色であったり、感動するスポーツのシーンであったり、時には美味しいものをいただいた時。さらには、本を通して新しい知識に出会った時も幸せになります。古来、日本人はそんな出会を「縁」と表現して来ました。縁に出会うこと... 続きをみる

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  • 本日の禅語  「山中無暦日」

    今日の禅語 山中無暦日 世間を離れ、歳月が経つのも忘れてのんびり暮らすことのたとえ。 [由来] 「唐詩選」に収録された、太たい上じょう隠者という謎の人物の詩の一句。 たま松樹の下に来たり 枕を高くして石頭に眠る 山中暦日無し 寒尽くるも年を知らず  太上隠者、太上とは最高という意で、すばらしい隠者... 続きをみる

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  • 7月、おすすめの禅語

    竹涼風清(たけはすずしくかぜはきよし)出典 『虚堂録』 旅立ちにあたって、道中の息災を願った詩句から用いられた禅語で、笹の葉が起こす清風の爽やかさに相手を思いやる気持ちが表現されたもの。旅立つものや出発するものへの祝福とも言われる言葉。 清寥寥(せいりょうりょう)出典 碧巌録 禅語。心が透き通って... 続きをみる

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  •  「一言芳恩」に励まされて・・・

    梅雨入りを控え、不安定な空模様の続きますが、紫陽花が色鮮やかに咲き競い出しました。ワクチンの接種が始まったとはいえ、新型コロナウイルスの話題で鬱々と心も晴れぬ日々かと存じますが、どうか、梅雨晴れの青空を期待され、日々の生活におつとめくださいますようお願いいたします。  人生には「順風」の時もあれば... 続きをみる

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  • 「妄想が人を食い殺す」江戸時代の禅師の言葉です

    江戸時代の高僧、白隠禅師のもとに、ある時、若い侍が訪れ「地獄と極楽はどこにある」と尋ねます。禅師は「武士のくせに、そんなこともわからぬか」と強く罵倒します。 屈辱に耐えかねた侍は鯉口を切り、やにわに切りかかろうとした瞬間、禅師は「それが地獄じゃ」と言います。正気に戻った侍が刀を納め平伏すると禅師は... 続きをみる

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  • コロナ時代を生きる。「和顔愛語」で生きる。

    仏教に「和顔(わげん)愛語(あいご)」という教えが あります。穏やかな笑顔と、慈悲の 心から生まれた思いやりの深い一言 が、人を幸せにすることが出来ると いうことです。  曹洞宗の開祖、道元禅師は「面(むか)い て愛語を聞くは面(おもて)を喜ばしめ、心を 楽しくす。面(むか)わずして愛語を聞くは、... 続きをみる

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  • 立夏を迎え、「青山緑水」を願う日々

    立夏、いよいよ夏季到来です。  暦の上で夏の始まりを迎えました。この日から立秋(2021年は8月7日)の前日までが夏季になります。 ついこの間、4月に入り、新たな年度を感じたと思ったら、もう夏が来たのですね。4月は「雨降って百穀を潤す」ことから、二十四節気の暦で「穀雨」とも呼ばれる季節です。 春の... 続きをみる

  • 11月の花の紹介  サザンカ

    サザンカ  「困難に打ち克つ」。見た目そっくりなツバキとは表と裏の関係 日本特産の常緑樹で本州西端、九州、四国に自生します。 椿に似ていますが椿はにぎやかな春の花であるのに対してサザンカは晩秋の花です。同じツバキ科でありながら表と裏のような関係です。 サザンカは一つづつ枝の先に花が咲き、紅を帯びた... 続きをみる